2009年7月29日水曜日

手漉き和紙

和紙職人の田村正さんがワークショップを開いてくれました。京極町でワークショップを開く途中でたまたまうちのユースにとまっていただいたのですが30数年前に泊まったことがあるそうで懐かしい話でもりあがり急遽和紙作りの体験をさせていただくことになりました。田村さんは日本全国はもとより世界各国をまわり学校などで子供達に和紙作りをおしえているそうです。楮(こうぞ)とオクラのとろみを使った本物の手漉きの和紙作りを教えていただきました。
車に和紙作りの道具一式が詰まっていてユースの一画はあっというまに和紙漉き工房に。まずは乾燥した楮を水でもどし煮てやわらかくし薄皮をむき棒で叩いて繊維をほぐします。
言葉では簡単に書きますがとても根気のいる作業です。
それをオクラのとろみのついた水に入れ紙を漉き乾かしてできあがりです。
楮の繊維の淡い色がついた優しいふうあいの紙ができました。自分の手でつくることで紙が木の皮から出来ているということがよくわかりました。
すべて自然の素材だけで作る和紙、昔の人達の技術ってすごいなと思います。
普段なにげなく使っている紙もみんな自然からのいただき物なんですね。そんな忘れかけている自然と人との繋がりを思い出させてくれた手漉きの和紙作りでした。

1 件のコメント:

  1. 紙漉きの師匠 田村正2009年8月21日 1:39

    好意的な書き込み、ありがとうございます。

    京極町の紙漉きも室蘭の紙漉きも札幌の紙漉きも
    盛況のうちに終了いたしました。
    一期一会・・・・いい言葉です。

    念のため申し添えますが、本来の紙漉きで使用するのは「トロロアオイ」です。急遽開催の紙漉きでしたので、寿都のスーパーまで足を延ばしオクラを手に入れて紙漉きをしましたが、緊急避難的なオクラです。
    これがまたうまくいくのが不思議ですが・・・・。

    ありがとうございました。

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